さまようクマ:被害者の視点(3)人間が学び、変わる必要

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伊勢堂岱遺跡に設置された電気柵。外側はスギが伐採され、視界の開けた緩衝帯が設けられている

 北秋田市高齢福祉課長の宮腰正樹さん(55)は昨年、クマに襲われた。「1年たつけどね、まだ右頬の感覚が戻らないんだよ」。顔や耳にうっすらと、縫い痕が残る。

 市教育委員会の生涯学習課長だった昨年7月14日朝、市内にある国指定史跡・伊勢堂岱遺跡の見回りに行った。200メートルほど歩くと、左側のやぶから何かの気配を感じた。顔を向けると、5、6メートルほど先でこちらを見ているクマがいた。小走りに向かってきたクマは宮腰さんの足に体当たりし、一度やぶの中に隠れた。

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